危険物の混載・収納率・運搬方法の要点まとめ【危険物取扱者試験対策 2】

法令

皆さんこんにちは。今回は、前回の続きにもなりますが、積載方法の基準と運搬方法の基準について解説していきます。

危険物取扱者試験では、法令や技術上の基準に関する数値・計算・制限ルールが出題されやすいです。
とくに狙われやすいのが、「混載の可否」「収納率(95%、98%)」「運搬方法」などです。

本記事では、これらの内容について、試験対策として整理していきます。


1.危険物の混載可否ルール

複数の危険物を同じ場所に貯蔵・取扱いする場合、混載の可否類の組み合わせによって異なります。

下記の表は、混載できる類を記載しています。

類別混載可能な類
第1類第6類
第2類第4・5類
第3類第4類
第4類第2・3・5類
第5類第2・4類
第6類第1類

ただし、指定数量の10分の1以下の場合、組み合わせは適用しません。

また、高圧ガスとの混載は基本的に禁止されています。(一部、告示に定めるガスは積載できます。告示第68条の7参照)


2.収納率の基準(95%、98%)

危険物を容器やタンクに入れる際は、原則密封満タンにしないというルールがあります。
これは、温度上昇による体積膨張などの危険を防ぐためです。

危険物の種類最大収納率説明
個体95%以下ただし、告示で定める電池の構成材料として危険物を収納する場合等はこの限りではありません。(告示第68条の6の4)
液体98%以下55度の温度で漏れないよう十分な空間容積を有する。

問題で「容器には満量詰めてよい」とあれば誤りです!


3.運搬方法

指定数量以上の危険物を運搬する場合、必要なものがあります。

守るべき事項具体的事項備考
運搬容器の積み重ね高さ3m以内荷重についての制限あり
標識0.3m平方地が黒
黄色の反射塗料等で「危」と示す
車両の前後、見やすい箇所に掲げる
車両の一時停止中安全な場所と危険物の保安に注意積替、休憩、故障等が対象
消火設備第5種の消火器運搬する危険物に適応する消火設備が必要

📝 試験対策チェックリスト

  •  混載の可否を類ごとに整理したか?(特に第1・4・6類)
  •  収納率は個体95%、液体容器98%と覚えたか?
  •  指定数量以上の運搬時の注意点4つ覚えたか?(特に積み重ね高さ、標識、消火設備)
  •  指定数量の倍数式がスラスラ使えるようになったか?

まとめ

いかがでしたか。

危険物の法令では、法律や数値に関するルールが多く、出題頻度も高いです。
なかでも「混載」「収納率」「運搬方法」は、選択問題のひっかけにも使われやすいポイントです。

コツは、用語や数値だけでなく、なぜそのルールがあるかという背景も意識しながら理解しておくと、記憶に定着しやすくなります。
繰り返しご活用ください。

今回もありがとうございました。

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