【危険物取扱者試験対策 9】保安統括管理者・施設保安員・適用除外の重要ポイント

法令

皆さんこんにちは。今回は、保安統括管理者と施設保安員、消防法の適用除外について解説していきます。

危険物施設では、危険物取扱者のほかにも、保安に関する責任者の選任が義務付けられています。

一緒に学んでいきましょう。


1.危険物保安統括管理者とは

危険物保安統括管理者は、複数の製造所等における保安業務を総合的に管理する責任者です。

選任が必要な施設と条件

対象施設必要条件
製造所・一般取扱所第4類危険物を3,000倍以上貯蔵・取扱う場合
移送取扱所第4類危険物を指定数量以上取扱うすべての施設

主なポイント

  • 各施設に選任された保安監督者を統括的に管理
  • 所有者等が選任し、市町村長等へ選任・解任の届出義務がある
  • 免状は不要資格がなくても選任可能

2.危険物施設保安員とは

施設保安員は、製造所等の構造・設備の点検や監視など、現場の保安業務を担当する責任者です。
保安監督者の指揮のもとで業務を行います。

選任が必要な施設と条件

対象施設必要条件
製造所・一般取扱所指定数量の100倍以上の危険物を取扱う場合
移送取扱所すべての施設で選任が必要

主なポイント

  • 定期点検や臨時点検などの保安業務を担当
  • 免状不要資格がなくても選任可能
  • 単独で行動せず、保安監督者の指示に従う

3.保安統括管理者と施設保安員の比較

区分対象施設必要条件選任権限免状の有無
保安統括管理者製造所・一般取扱所・移送取扱所第4類危険物を大量に取扱う所有者が選任し届出不要(無資格者でも可)
施設保安員同上指定数量の100倍以上など所有者が選任不要(無資格者でも可)

4.消防法の適用除外

消防法は、以下の輸送手段による危険物の運搬・取扱いには適用されません
試験では「適用される」と誤って選ばせる引っかけ問題がよく出題されます。

適用除外の輸送手段

  • 航空機
  • 船 舶
  • 鉄 道
  • 軌 道

理解度チェックリスト

  • 保安統括管理者:複数施設の保安責任者を統括
  • 統括管理者が必要なのは、第4類を3,000倍以上 or 移送取扱所
  • 施設保安員:構造・設備の点検・監視など現場業務を担当
  • 両者ともに免状不要 → 無資格でも選任可能
  • 航空機・船舶・鉄道・軌道での危険物取扱いには消防法は適用されない

まとめ

いかがでしたか。

保安体制に関する設問では、「選任が必要な条件」や「免状の要否」について、細かい数字や制度の違いが問われやすいです。

特に適用除外は、試験での定番の引っかけポイントなので、しっかりと覚えておきましょう。

次回は、ついに最終回。よく出る問題を準備しますので、参考にしてください。

今回もありがとうございました。

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