【危険物取扱者試験対策 10】模擬試験に挑戦!

法令

皆さんこんにちは。今回は、危険物取扱者試験の「法令」分野から、よく出る基本問題を厳選して10問お届けします。

実際の試験形式に合わせた5択問題で、正誤の判断力を養いましょう!

また、本試験では、誤りはどれかのように聞かれることが多いため、あえて正解を探す問題にしています。よって、誤りの問題文もよく読み、その「誤り方」も参考にしてみてくださいね。

では、一緒に頑張っていきましょう。


【第1問】免状の「書換え」が必要なケースは?

次のうち、「危険物取扱者免状の書換えが必要な場合」として正しいものはどれか?

A. 免状が水濡れで読めなくなった
B. 氏名が変更になった
C. 写真を添付していなかった
D. 居住地が他県に移った
E. 免状を破損してしまった

✅ 正解:B

📘 解説
書換えが必要な例は「氏名」「本籍地の都道府県名」「写真の更新(10年経過)」です。
一方、「汚損・破損(A・E)」は再交付、「住所変更(D)」は対象外です。


【第2問】保安統括管理者が必要な施設とは?

次のうち、「危険物保安統括管理者の選任が必要な施設条件」として正しいものはどれか?

A. 第4類危険物を指定数量の500倍取扱う一般取扱所が1か所だけある
B. 第2類危険物を1,000倍以上取扱う製造所が2か所ある
C. 第4類危険物を指定数量の3,000倍以上取扱う製造所が3か所ある
D. 簡易タンク貯蔵所でガソリンを取扱っている
E. 危険物の指定数量未満しか扱わない複数の施設がある

✅ 正解:C

📘 解説
複数の製造所等があり、第4類を3,000倍以上貯蔵・取扱う場合は選任が義務。
Aは「1か所のみ」なので対象外。Bは「第2類」なので不要です。


【第3問】保安講習について誤っているのは?

A. 初めて従事する取扱者は、従事後1年以内に保安講習を受講する必要がある
B. 保安講習は、免状を交付された都道府県でのみ有効である
C. 保安講習を受けなければ、免状の返納命令を受ける可能性がある
D. 保安講習は、法令違反者向けではなく、全取扱者が対象
E. 危険物を取り扱っていない免状所持者は、講習を受ける必要がない

✅ 正解:B

📘 解説
保安講習は全国どこで受けても有効です。都道府県に限定されません。


【第4問】製造所等の「使用停止命令」について

次のうち、正しい記述はどれか?

A. 保安統括管理者がいない場合は直ちに許可が取り消される
B. 保安監督者に監督させていない場合、市町村長等は使用停止を命じることができる
C. 保安講習を受講しないと、製造所の使用停止となる
D. 技術基準に違反しても、命令を出すことはできない
E. 市町村長等の命令に違反しても、行政処分は行われない

✅ 正解:B

📘 解説
保安監督者を選任・監督させていない場合、市町村長等は使用停止を命令できます。


【第5問】施設を使用できるのはいつ?

製造所等を新設した場合、実際に使用を開始できるタイミングとして正しいものはどれか。

A. 設置許可を取得した直後
B. 工事着工前に図面を提出した時点
C. 完成検査を申請した時点
D. 完成検査に合格し「完成検査済証」の交付を受けた後
E. 市町村長等の口頭の了承を得た時点

✅ 正解:D

📘 解説
「完成検査済証」が交付されてからでないと、使用はできません。


【第6問】貯蔵数量の変更届出の期限は?

次のうち、貯蔵・取扱う危険物の品名・数量等を変更する場合の届出期限として正しいものはどれか。

A. 変更後10日以内
B. 変更予定日の10日前まで
C. 2週間前まで
D. 当日中であればよい
E. 届出は不要

✅ 正解:B

📘 解説
法令で「変更予定日の10日前まで」に届出することと定められています。


【第7問】定期点検の頻度と記録の保存期間

点検頻度と記録の保存期間の正しい組み合わせはどれか?

選択肢点検頻度記録保存期間
A年2回以上1年間
B年1回以上3年間
C3年に1回以上永年保存
D年1回以上1年間
E年2回以上3年間

✅ 正解:B

📘 解説
法令により「年1回以上の点検」と「3年間の記録保存」が義務付けられています。


【第8問】技術基準に不適合な場合の命令

製造所等が政令基準に合っていない場合、市町村長等が行える命令として正しいものはどれか。

A. 使用停止のみ命ずることができる
B. 罰金を科すことができる
C. 修理・改造・移転を命ずることができる
D. 危険物取扱者免状の返納を命ずることができる
E. 命令を出す権限はない

✅ 正解:C

📘 解説
不適合の場合、市町村長等は修理・改造・移転を命ずることができます。


【第9問】「仮貯蔵・仮取扱い」の期間と条件

危険物の「仮貯蔵・仮取扱い」に関する次の記述のうち、正しいものはどれか?

A. 常に30日以内であれば許可は不要
B. 市町村長等の承認を受ければ、原則10日以内の仮取扱いが可能
C. 危険物の品名に関係なく60日間は自由に仮貯蔵できる
D. 仮取扱いは事前の申請・承認は不要
E. 仮取扱いは製造所に限り認められる

✅ 正解:B

📘 解説
仮貯蔵・仮取扱いは、「市町村長等の承認」を受けたうえで「原則10日以内」に限って可能です。
緊急時など例外を除き、期間・数量・場所などにも制限があります。


【第10問】指定数量に対する倍数の計算(第4類)

ある一般取扱所で、以下の危険物を同時に貯蔵している。
このときの指定数量に対する倍数の合計値として正しいものはどれか?

  • ガソリン:400L
  • 灯油:800L
  • 重油:1,000L

※それぞれの指定数量は以下の通り。

品名指定数量
ガソリン200L
灯油1,000L
重油2,000L

選択肢:

A. 約1.5
B. 約2.0
C. 約2.5
D. 約3.0
E. 約3.3


✅ 正解:E.(約3.3)

📘 解説:

危険物貯蔵量指定数量倍数
ガソリン400L200L400 ÷ 200 = 2.0倍
灯油800L1,000L800 ÷ 1,000 = 0.8倍
重油1,000L2,000L1,000 ÷ 2,000 = 0.5倍

➡️ 合計:2.0 + 0.8 + 0.5 = 3.3倍


✅まとめチェックリスト(法令編:頻出ポイント)

いかがでしたか。

もちろん、これら以外の分野も出題されますので、幅広く目を通しておき、対応できるようにしてみてくださいね。

最後に抑えるポイントを表にまとめておきましたので、参考にしてください。

今回もありがとうございました。

項目押さえるポイント
免状の書換え氏名・本籍・写真更新
保安統括管理者第4類 × 3,000倍 × 複数施設
保安講習従事1年以内・未従事者は不要
使用開始完成検査済証の交付後
届出期限変更予定日の10日前まで
点検・記録年1回以上、3年保存
技術基準違反修理・改造・移転の命令
仮貯蔵承認制・原則10日以内
指定数量計算方法を覚えておく

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