危険物の「貯蔵・取扱いの通則」まとめ【危険物取扱者試験対策 8】

法令

皆さんこんにちは。今回は、貯蔵及び取扱いの技術上の基準について解説していきます。

危険物取扱者試験では、「製造所等での危険物の貯蔵・取扱いの技術上の通則」が出題されます。

本記事では、内容をわかりやすく整理し、暗記しやすいように表とチェックリスト形式でまとめていますので、ぜひご覧ください。



1.頻出項目の要点解説

以下は試験でよく問われるの具体項目です。
それぞれの注意点と対策ポイントを簡単にまとめています。

項目 内容試験対策ポイント
許可・届出した品名・数量・倍数内で貯蔵・取扱い無許可の危険物数量超過は禁止
異なる類の危険物は原則として同一場所に貯蔵不可特に禁水性(第3類)物質と水中に保存する危険物品(黄りん等)に注意
危険物以外の物品は施設に置かない不要物・雑物も禁止
火気使用は禁止みだりに火気を使用することを禁止
係員以外の立入禁止出入り自由は違反、管理の徹底を
常時整理・清掃を行う空箱の放置も違反となる
貯留設備・油分離装置は定期的にくみ上げあふれる前に処理すること
くず・かすは1日1回以上処理焼却など適正処理が必要
換気・通風を十分に確保する危険物の性質に応じた換気設備
漏れ・あふれ・飛散の防止措置ここでの漏れは小規模のものと理解
修理前には危険物を完全に除去残留物がある状態での作業は禁止
温度・湿度・圧力を適切に管理計器による常時監視が必要
危険物の変質・異物混入を防止保護液中の飛び出し防止も含む
可燃性蒸気やガスがある場所では静電気や火花を防止電気機器で火花を発するモノや履物等の禁止

2.直前チェックリスト(暗記用)

試験直前にこのポイントだけでも頭に入れておきましょう。

  • 無許可の危険物や数量オーバーは禁止
  • 異類の危険物は原則として別々に保管
  • 火気使用は禁止
  • 危険物施設には不要物を置かない
  • 係員以外の立入は原則禁止
  • くず・かすは1日1回以上処理
  • 温度・湿度・圧力は計器で監視
  • 修理前には危険物を完全除去
  • 可燃性蒸気のある場所では防爆対策が必要

3.ひっかけ注意!よくある誤答パターン

この分野は、正しい知識が前提の「ひっかけ問題」が多く出題されます。以下のような選択肢に要注意です。

  • 「火気の使用は許可があれば自由」 → 誤り(禁止)
  • 「くずの処理は週1回以上」 → 誤り(1日1回以上)
  • 「保護液中に保存されていれば、飛び出しても問題ない」 → 誤り(飛び出し防止措置が必要)
  • 「製造所では許可等による品名以外の危険物を貯蔵することはできないが、数量は自由に増加できる」→誤り(数量も無許可変更不可)

まとめ

いかがでしたか。

「貯蔵・取扱い」は、製造所・貯蔵所・取扱所すべてに共通する危険物の安全管理の基本ルールです。覚えるべき項目は多いですが、危ないと思う答えを持つことが、効率よく覚える事が出来るコツだと思います

試験では細かい数値や用語の違いが狙われるため、誤答例まで含めて正確な理解と暗記を心がけましょう。

今回もありがとうございました。

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