【危険物取扱者試験対策 8】危険物取扱者免状の種類・書換え・返納・不交付まとめ

法令

皆さんこんにちは。今回は、危険物取扱者免状に関する知識について解説していきます。

危険物取扱者試験(法令)では、「免状」に関する知識も頻出されます。試験対策として押さえておくべきポイントを明確に解説します。

内容は、危険物取扱者免状の種類・書換えや再交付が必要な場合・免状の返納命令・不交付となるケースについてです。
一緒に学んでいきましょう。


1.危険物取扱者免状とは

試験に合格しただけでは、危険物取扱者とはなりません。
危険物取扱者試験に合格した後、都道府県知事から「危険物取扱者免状」の交付を受けることで、正式な危険物取扱者として認められます。

ひっかけ問題としてよく出題されますので、覚えておきましょう。


2.危険物取扱者免状の種類

種類内容試験区分
甲種全ての危険物(1類〜6類)を取扱可能甲種危険物取扱者試験
乙種該当する特定の類のみ取扱可能乙1〜乙6類(6区分)
丙種第4類の一部(引火点130℃以上)に限り取扱可能丙種危険物取扱者試験

※ 丙種では、ガソリンや灯油など引火点130℃未満の物品は取扱不可です。


3.免状の書換え・再交付が必要なケース

区分条件・理由申請先
書換え・本籍地(都道府県名)の変更
・氏名の変更
写真撮影後10年を経過した場合
交付を受けた都道府県知事
または
居住地・勤務地の都道府県知事
再交付・免状を紛失または滅失した場合
・汚損
・破損した場合(原本を添付)
書換えを行った都道府県知事
発見時の対応紛失・滅失後に免状が見つかった場合は、10日以内に返却再交付を受けた都道府県知事

4.免状の返納命令と不交付となるケース

(1)返納命令

都道府県知事は、次のような場合に免状の返納を命ずることができます。

  • 消防法やその命令に違反した場合

※ 命令に違反した本人ではなく、免状を交付された者に対して返納命令が下されます。

(2)免状が交付されない(不交付)ケース

条件内容
返納命令から1年以内過去に返納命令を受けてから1年が経過していない場合
消防法違反などで罰金以上の刑刑の執行終了または免除の日から2年が経過していない場合

※ 試験に合格していても、上記の条件に該当する者には免状は交付されません。


理解度チェックリスト

  • 危険物取扱者は、試験合格後に「免状交付」を受けてはじめて資格を得る
  • 免状は「甲種・乙種(1~6類)・丙種」の3種類
  • 本籍・氏名の変更、または写真が10年を超えた場合 → 書換えが必要
  • 免状を紛失・破損した場合 → 再交付を申請
  • 紛失した免状が見つかった場合 → 10日以内に返却が必要
  • 消防法違反で罰金刑 → 2年間は免状が交付されない
  • 過去に返納命令 → 1年間は免状が交付されない

まとめ

いかがでしたか。

免状に関する出題は、引っかけや細かい正誤問題としてよく登場します。

特に、**「交付されないケース」や「書換え・再交付が必要な条件」**は混同しやすいため、表やチェックリストでしっかり整理しておくと便利です。

今回もありがとうございました。

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