地下タンク貯蔵所・移動タンク貯蔵所の基準まとめ【危険物取扱者試験対策 5】

法令

皆さんこんにちは。今回は、地下タンク貯蔵所移動タンク貯蔵所(タンクローリー)の基準について解説していきます。

これらの施設は、他と比べて構造や数値が特徴的です。

条文に基づきながら、覚えるべきポイントを一覧で整理していますので、効率的な学習にご活用ください。


1. 地下タンク貯蔵所

構造・設備の基準

項目内容
タンク設置方法タンクとタンク室の間に0.1m以上の間隔を取り、乾燥砂を充てん
埋設深さタンクの頂部は地盤面下0.6m以上埋設
漏洩検査管4か所以上設置し、液漏れを確認
配管の位置タンクの頂部に設ける(底部ではない)
通気管先端は地上から4m以上の高さ
保安距離・保有空地不要
消火設備第5種消火設備(小型消火器2本以上)を設置
タンクを2以上設置する場合相互間の距離:1m
容量の総和が指定数量の100倍以下:0.5m

チェックポイント

  • 乾燥砂の充てんや、0.6mの埋設深さなどの数値に注意
  • 通気管の4m以上は混同注意(他施設との違い)
  • 配管は頂部に設置(底部は誤り)

2. 移動タンク貯蔵所

構造・設備の基準

項目内容
容量制限30,000L(30kL)以下
間仕切り4,000L以下ごとに完全な仕切り
(厚さ3.2mm以上の鋼板 等)
防波板20,000L以上のタンク 
 → 防波板(厚さ1.6mm以上)を設置
安全装置各区画ごとにマンホール+安全装置を設置
排出口底弁付き。
手動・自動開鎖装置を備える
手動装置15cm以上のレバー手前に引く構造
表示も必要
配管の構造先端に弁を設ける
表示義務」マーク、危険物の類・品名・最大数量を明記
消火設備第5種消火設備(小型消火器2本以上)を設置
設置場所(空タンク時)屋外または耐火・不燃建物の1階部分に限る

チェックポイント

  • 容量30,000L以下/間仕切り4,000Lごと/防波板20,000L以上は正確に覚える
  • 15cm以上のレバー+手前に引く構造
  • 」マークと品名表示の義務がある
  • 排出・配管の弁構造と閉鎖義務も出題されやすい

おわりに

いかがでしたか。

地下タンクと移動タンクは、いずれも構造が独特で、数値が問われやすいのが特徴です。
特に「乾燥砂」「通気管の高さ」「レバー構造」「防波板の基準」などは、毎年のように出題されています

表やチェックリストを活用して、繰り返し確認しながら覚えていきましょう。
移動タンクについては次回も続きますので、ぜひ読んでください。

今回もありがとうございました。

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