皆さんこんにちは。今回は、地下タンク貯蔵所と移動タンク貯蔵所(タンクローリー)の基準について解説していきます。
これらの施設は、他と比べて構造や数値が特徴的です。
条文に基づきながら、覚えるべきポイントを一覧で整理していますので、効率的な学習にご活用ください。
1. 地下タンク貯蔵所
構造・設備の基準
項目 | 内容 |
---|---|
タンク設置方法 | タンクとタンク室の間に0.1m以上の間隔を取り、乾燥砂を充てん |
埋設深さ | タンクの頂部は地盤面下0.6m以上埋設 |
漏洩検査管 | 4か所以上設置し、液漏れを確認 |
配管の位置 | タンクの頂部に設ける(底部ではない) |
通気管 | 先端は地上から4m以上の高さ |
保安距離・保有空地 | 不要 |
消火設備 | 第5種消火設備(小型消火器2本以上)を設置 |
タンクを2以上設置する場合 | 相互間の距離:1m 容量の総和が指定数量の100倍以下:0.5m |
チェックポイント
- 乾燥砂の充てんや、0.6mの埋設深さなどの数値に注意
- 通気管の4m以上は混同注意(他施設との違い)
- 配管は頂部に設置(底部は誤り)
2. 移動タンク貯蔵所
構造・設備の基準
項目 | 内容 |
---|---|
容量制限 | 30,000L(30kL)以下 |
間仕切り | 4,000L以下ごとに完全な仕切り (厚さ3.2mm以上の鋼板 等) |
防波板 | 20,000L以上のタンク → 防波板(厚さ1.6mm以上)を設置 |
安全装置 | 各区画ごとにマンホール+安全装置を設置 |
排出口 | 底弁付き。 手動・自動開鎖装置を備える |
手動装置 | 15cm以上のレバーで手前に引く構造。 表示も必要 |
配管の構造 | 先端に弁を設ける |
表示義務 | 「危」マーク、危険物の類・品名・最大数量を明記 |
消火設備 | 第5種消火設備(小型消火器2本以上)を設置 |
設置場所(空タンク時) | 屋外または耐火・不燃建物の1階部分に限る |
チェックポイント
- 容量30,000L以下/間仕切り4,000Lごと/防波板20,000L以上は正確に覚える
- 15cm以上のレバー+手前に引く構造
- 「危」マークと品名表示の義務がある
- 排出・配管の弁構造と閉鎖義務も出題されやすい
おわりに
いかがでしたか。
地下タンクと移動タンクは、いずれも構造が独特で、数値が問われやすいのが特徴です。
特に「乾燥砂」「通気管の高さ」「レバー構造」「防波板の基準」などは、毎年のように出題されています。
表やチェックリストを活用して、繰り返し確認しながら覚えていきましょう。
移動タンクについては次回も続きますので、ぜひ読んでください。
今回もありがとうございました。
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