皆さんこんにちは。今回は、梅雨の時期に起こりやすい「通勤時の見落としがちなリスク」について解説していきます。
雨が続く梅雨の季節、私たちは傘や防水バッグの準備に目が向きがちですが、路面や足元の危険にも目を向ける必要があります。
特に、マンホールや側溝のフタ、排水設備の周辺は、滑落や転倒、(意外と思われますが)感電といった重大な事故の原因にもなり得ます。
職場での事故は通勤時にも起こりうる——そんな視点で、リスクと対策を一緒に見直していきましょう。
1. 雨の日の「滑るマンホール」には要注意!
雨で濡れた金属製のマンホールやグレーチング(排水溝のフタ)は非常に滑りやすくなります。
特に以下のような条件下では、転倒・打撲・骨折の危険性が高まります。
- 傾斜がある歩道や坂道に設置されている
- 濡れた革靴や底がすり減った靴で歩行している
- 足元を確認せずスマートフォンを見ながら歩いている
こうした場所は、**雨の日の「見えない危険ゾーン」**と認識する必要があります。
2. 見えない浸水・冠水にも要警戒
大雨やゲリラ豪雨によって、一見すると水たまりのように見える場所が、実は陥没した路面や外れたマンホールの穴だった——という事故が全国で発生しています。
- 冠水した道路の下にマンホールのフタが外れていた
- 排水能力を超えた水流で道路がえぐられていた
- 足を取られて転倒・水没するケース
水たまりには絶対に足を踏み入れないことが基本です。また、傘などで地面を確かめながら歩くとなお安心です。
3. 職場としてできる3つの安全対策
通勤中の事故は、職場の安全文化にも関係してきます。以下のような対応を、組織として実施・呼びかけることが重要です。
(1) 雨天時の安全情報の共有
地域の降雨情報・警報・冠水ポイントなどを定期的に共有。「今日は危険」と判断したら、出勤時間の変更やリモート対応も選択肢になります。
(2) 安全靴・滑りにくい靴の推奨
特に現場職員や屋外を歩く社員には、グリップ力の高い靴の着用を推奨。靴底の摩耗チェックも安全管理の一環です。
(3) 事故事例や注意点の掲示
過去の事故事例(転倒・滑落など)を職場内で共有。朝礼・掲示板などで、身近な教訓として注意喚起を図りましょう。
4. 雨の日の通勤ルートを今一度見直そう
「いつも通っている道」も、梅雨の時期はリスクが一変します。以下のような視点でルートを再確認してみてください。
- マンホール・側溝・グレーチングが多くある道を避ける
- 高架下やアンダーパスなど冠水リスクの高い場所を回避
- 駅やビルの入り口など、床がツルツルしたタイルになっている場所を警戒
また、早めに家を出て、急がず歩くことも立派な防災です。
まとめ:足元の油断が、大きな事故に
いかがでしたか?
梅雨の通勤時は、「濡れる」「遅れる」だけではなく、命に関わるリスクが潜んでいます。
- 雨で滑るマンホールや排水フタに注意
- 浸水や冠水は踏み込まない判断が重要
- 会社として安全な通勤を支える情報提供や靴の推奨を
- 普段の通勤ルートも見直しと再点検を
「見えない危険を避ける」ことが、安全管理の第一歩です。足元の安全を意識することで、大切な人材を守り、企業としての信頼も守ることにつながります。
しっかり備えて、安全な梅雨シーズンを過ごしていきましょう。
今回もありがとうございました。
コメント