災害時に必要なお金と支払いの備えとは?

防災

皆さんこんにちは。今回は、あまり語られることの少ない「災害時のお金と支払い」について解説していきます。

大地震や台風などの災害が発生すると、避難生活や交通インフラの混乱により、普段は当たり前のように使える「お金」の管理や支払いが一変します。
一例をあげると、「現金が手に入らない」「ATMが使えない」さらに、「スマホ決済が通信障害で不能になる」など、現代ならではのトラブルも発生しています。

そこで、災害時に「本当に役立つお金の備え方」や「支払いに困らない工夫」を4つの視点からご紹介します。


1. 現金の備え:キャッシュレスに偏りすぎない工夫

現在、多くの人がキャッシュレス決済を日常的に使用していますが、災害時はそれが裏目に出ることもあります。

  • 停電や通信障害によって、クレジットカードやQR決済が使えなくなる可能性。
  • 特に被災直後のコンビニやスーパーでは現金払いのみになるケースが多い。
  • 千円札や小銭など細かい紙幣の備えが重要。1万円札しかないと、釣り銭が用意できず使えないことも。
  • 一般的には1人あたり3,000〜5,000円×3日分=1〜1.5万円を目安に、家族分を分けて保存しておくと安心。

家庭内の非常持ち出し袋や車内、寝室など、分散して保管しておくのが理想です。


2. 電子マネー・キャッシュレスの「備え方」

キャッシュレスも決して悪ではありません。使える状況なら、便利かつスピーディーな決済手段です。

  • スマホの充電手段(モバイルバッテリー・手回し充電器)を備えること。
  • スマホの「機種変更・破損」リスクに備えてパスワードやアカウントを紙に控えておく
  • 複数のキャッシュレス手段(PayPay、楽天Pay、交通系ICなど)を用意しておくと安心。
  • 電子マネーはチャージ残高を定期的に確認し、災害前後には多めにチャージしておく

また、自治体や一部コンビニでは、被災者支援に電子マネー対応を進めている例もあります。


3. 金融機関や保険に関する準備

災害後に「保険金請求」や「罹災証明書の提出」が必要になることも多く、手続きには本人確認書類や通帳情報があればスムーズです。

  • 通帳や保険証書、マイナンバーカードのコピーは防水ケースに入れて保管。
  • ネットバンキングのIDやパスワードは紙で控えを残しておく
  • 被災後に必要になる支払い(仮住まいの家賃、引っ越し費用、家財の購入など)も視野に、災害保険や地震保険の内容を事前に確認
  • 「罹災証明書」が必要になることが多いので、役所での取得方法を知っておくと後がスムーズです。

もし、災害時に本人確認書類等を失ってしまっても、自治体に相談すれば、仮の証明書を発行してもらえます。しかし、手続きが一つ増えるだけで、やることが多く感じてしまいます。
準備するだけで手続きを一つ減らせますので、おすすめです。


4. 避難生活でのお金トラブルとその回避術

避難所生活や一時的な避難中、意外とお金が必要になることがあります。

  • 子どものお菓子、飲料、簡単な医薬品など「ちょっとした買い物」が頻繁に発生。
  • 長期化した場合、生活用品の買い足し、移動の交通費、ペット用品なども必要。
  • ATMが使える場所・時間に制限が出るため、日頃から近隣のATM設置場所を複数把握しておくこと。
  • 高齢の親族の分まで現金を代わりに管理することも考慮しておきましょう。

重要なのは、「使えるお金があるか」ではなく、今、この場で使える状態かです。


まとめ:現金・キャッシュレス・書類の三位一体で備える

いかがでしたか。

備えが「お金の不安」を減らし、避難行動の安心を高めてくれます。

✔️ 細かい現金(小銭・千円札)を家族人数分備蓄
✔️ スマホ決済は複数登録、モバイルバッテリー必携
✔️ 重要書類(保険証書・通帳コピーなど)を防水で保管
✔️ ATMの設置場所・利用可能時間を把握
✔️ 災害保険・地震保険の内容を見直す


万一に備えて、ご家族とともに見直してみてくださいね。

今回もありがとうございました。

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