皆さんこんにちは。今回は、危険物取扱者試験の「予防規程」と「認可」について解説していきます。
このテーマは、用語の使い分けや倍数条件など、確実に覚えておきたいポイントが多く含まれます。
試験に出やすいポイントをコンパクトに整理していますので、一緒に学んでいきましょう。
1. 予防規程とは?
予防規程(よぼうきてい)とは、火災防止・安全確保のために製造所等ごとに定める自主的な保安基準です。
政令で指定された施設の所有者等が作成し、**市町村長等の「認可」**を受ける必要があります。
2. 試験に出やすい!重要ポイント一覧
ポイント | 内容 |
---|---|
制定義務者 | 政令で定める製造所・取扱所の所有者等 |
認可 | 市町村長等の認可が必要(変更時も同様) |
規程未制定の罰則 | 規程を定めずに取り扱うと罰則の対象 |
変更命令 | 必要があるときは市町村長等が変更を命じることができる |
用語の注意 | 「認可」は予防規程にのみ使用。 施設設置や変更には「許可」を使う |
3. 覚えておきたい!予防規程の主な内容
試験では「次のうち予防規程に含まれる内容はどれか?」という形で出題されることがあります。
分類 | 主な内容の例 |
---|---|
管理体制 | 保安業務を管理する者の職務や組織 |
代行体制 | 保安監督者が不在の際の代行者について |
保安教育 | 作業従事者への保安教育の方法 |
点検活動 | 巡視・点検・検査の実施方法 |
非常時対応 | 火災・災害時における具体的な行動計画 |
自衛消防体制 | 自衛消防組織の整備など |
4. 予防規程が必要な施設とその基準
施設の種類ごとの**指定数量「何倍以上」**かを問う問題は超頻出です。以下の表でしっかり覚えましょう!
施設の種類 | 必要な条件(指定数量の○倍以上) |
---|---|
製造所 | 10倍以上 |
一般取扱所 | 10倍以上 |
屋外貯蔵所 | 100倍以上 |
屋内貯蔵所 | 150倍以上 |
屋外タンク貯蔵所 | 200倍以上 |
移送取扱所・給油取扱所 | すべて予防規程が必要 |
🔑 語呂合わせ例:「じゅっぴゃくひゃくごじゅ・にひゃく」→ 10倍・100倍・150倍・200倍
施設ごとに数字を対応させて暗記してみましょう!
5. 認可後の違反行為とペナルティ
試験では、認可後に発生しうる違反行為と罰則の対応関係も問われます。
違反内容 | 概要 |
---|---|
無許可変更 | 設置・構造・設備を無許可で変更した |
検査前使用 | 完成検査済証の交付前に使用開始、または仮使用承認を得ずに危険物を使用した |
命令違反 | 修理・改造・移転等の行政命令に従わない |
点検違反 | 定期点検を実施しない 記録も作成・保存していない |
検査拒否 | 屋外タンク貯蔵所・移送取扱所の保安検査を拒否・妨害 |
これらの違反に対しては、許可の取消しや使用停止命令などの厳しい処分があります。
試験前に必ず確認項目!
- 予防規程の制定義務者は誰かを言えるか?
- 用語の違い:「認可」と「許可」を正しく使い分けられるか?
- 規程に定めるべき項目(管理体制・点検方法など)を理解しているか?
- 各施設における指定数量の倍数条件を暗記しているか?
- 違反行為とその行政処分の内容を押さえているか?
まとめ
いかがでしたか。
「予防規程」と「認可」は、用語の定義、適用範囲、数字の暗記などで差がつきやすい分野です。
表で整理しながら、語呂合わせや一問一答形式で繰り返し学習すれば確実に得点源になります。
本記事の内容をベースに、テキストの再確認や過去問演習を繰り返し、得点アップを狙いましょう!
今回もありがとうございました。
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