皆さんこんにちは。今回は、「排水・浸水対策の基本」として、自宅でできる予防策を解説していきます。
梅雨の時期が近づくと、気になるのが集中豪雨や長雨による浸水リスクですよね。
特に近年は局地的な大雨(線状降水帯など)が頻発し、排水が間に合わずに住宅や道路が冠水するケースも少なくありません。
浸水被害は一度起きると、家具や家電の損害にとどまらず、健康や生活インフラにも大きな影響を与えます。
面倒と思っている方の背中を押すことのできる内容にしていこうと思いますので、ぜひご覧ください。
1. 排水設備をチェックする
最初に行いたいのは、自宅周辺の排水経路や設備の点検です。
- 雨どい・縦樋に詰まりがないか:落ち葉や泥で詰まっていれば、スムーズに水が流れず屋根からのあふれにつながります。
- 側溝や排水口が塞がれていないか:雑草やゴミが溜まっていると排水効率が落ち、冠水しやすくなります。
- ベランダの排水口が機能しているか:マンションではここが詰まると室内に水が逆流する危険があります。
- 浄化槽・雨水タンクなどの管理:定期的な清掃やメンテナンスが必要です。
地域によっては自治体による排水路の清掃があるので、情報収集もしておくと安心です。
2. 室外機・家財の位置を見直す
地面が冠水すると、エアコンの室外機や電気機器が故障する恐れがあります。梅雨前に次のような見直しをしておきましょう。
- 室外機はブロックなどでかさ上げ(10cm以上推奨)
- 電気機器やコンセントタップを床から離れた場所に設置
- 床下収納がある場合は中の物をビニールで保護
- 車は道路より高い位置に停められるように工夫する
玄関周りも浸水の通り道になりやすいので、土のうや水のうの準備があるとより安心です。
3. 自宅のハザードマップを確認する
意外と見落としがちなのが、自宅周辺の浸水リスクを事前に把握すること。市区町村が発行する「洪水ハザードマップ」や「内水ハザードマップ」を確認しましょう。
- 自宅が浸水想定区域にあるか
- 想定される水深がどの程度か(50cm以上は住宅設備に深刻な被害)
- 避難場所・避難ルートの確認
浸水想定区域にある場合は、雨が強まる前の早めの避難が重要です。
4. 家庭でできる浸水対策アイテムの備え
浸水被害を軽減するために、自宅で使えるグッズの備えも考えましょう。
- 水のう(土のうの代用品):ホームセンターやネットで購入可能。水を入れるだけで短時間で使用できます。
- 止水板(防水パネル):玄関や車庫などに取り付け可能。繰り返し使えるタイプもあります。
- サンドバッグタイプの吸水土のう:軽くて保管も簡単。吸水すると膨張して止水に使えます。
- 簡易ポンプやバケツ:室内に浸水した際の排水に便利です。
どれも災害時以外では収納スペースが心配になることもありますが、収納ケースや物置の整理で対応できます。
まとめ
いかがでしたか。
梅雨前のこの時期こそ、浸水・排水対策を見直す絶好のタイミングです。
- 雨どいや側溝の清掃は早めに実施する
- 電気機器や室外機はかさ上げで浸水リスクを軽減
- ハザードマップで地域の危険性を把握しておく
- 簡易的な止水グッズを備えておくことで被害を軽減できる
浸水被害は「備え次第」で防げることも多くあります。
被害を最小限に抑えるためにも、梅雨入り前に家族で一度チェックしてみてください。
今回もありがとうございました。
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