災害用伝言ダイヤルとSNS、どちらを使う?

防災

皆さんこんにちは。今回は、「災害用伝言ダイヤル」や「SNS」のそれぞれの特徴と使い分け方を解説します。

災害時、「家族や友人と連絡を取りたい」という思いは誰もが抱くものです。しかし、電話やメールが使えない状況ではどうすればよいのでしょうか。

そんなときに役立つのが「災害用伝言ダイヤル」や「SNS」です。正しく使い分けて、大切な人とつながる手段を確保しましょう。


1. 災害用伝言ダイヤルとは?

災害用伝言ダイヤル(171)は、災害時に音声メッセージを残すことで、安否確認を可能にするNTTのサービスです。

  • 利用方法:171に電話をかけ、伝言の録音・再生を行う
  • 利用可能条件:地震など大規模災害発生時にNTTが提供開始
  • 利点:通信規制下でも比較的安定して使える
  • 短所:録音時間が限られている(30秒)/利用方法を知らないと使えない

また、家族や高齢の親など、スマートフォンを持たない人にも有効な手段です。アナログながら信頼性が高く、公的に用意された仕組みであることも安心材料です。


2. SNSの利便性とリスク

Twitter(現X)、LINE、FacebookなどのSNSは、リアルタイムでの情報発信・共有が可能な点で非常に強力です。

  • 利点:
    • 即時性が高く、被災地の現状を発信・受信できる
    • グループチャット機能で複数人と同時に連絡可能
    • 写真や位置情報を共有できる
  • 短所:
    • 通信インフラが生きていないと使えない
    • デマや誤情報が拡散しやすい
    • 端末の電源確保が必須

SNSは便利ですが、公式な情報源の確認や冷静な情報選別が不可欠です。また、パスワードの管理や情報漏えいへの注意も必要になります。


3. 状況に応じた使い分けがカギ

どちらか一方だけに頼るのではなく、「状況に応じた併用」が基本です。

状況推奨される連絡手段
回線が混雑、停電中災害用伝言ダイヤル(音声伝言)
スマホが使える、電波も安定SNS、メッセージアプリ
高齢者や子どもが相手伝言ダイヤルの活用が安全確実
遠方の友人に自分の無事を伝えるSNSでの発信が効果的

また、家族間で「まずどちらを使うか」「どのメッセージを残すか」などを事前に話し合っておくことも、混乱を防ぐ大きな助けになります。


4. 日頃からの準備が最重要

どんな便利な手段も、「知らなければ使えない」のが現実です。以下の備えを日常的にしておくことが大切です。

  • 災害用伝言ダイヤル171の使い方を家族と確認・体験
  • SNSアカウントの整理と設定(公開範囲の見直しなど)
  • 家族で共通のハッシュタグや連絡グループを決めておく
  • モバイルバッテリーなど、通信維持の備えをする
  • LINEの「ノート機能」「位置情報共有」も活用できるようにしておく

また、年に1~2回実施される171の体験利用(防災週間など)を活用し、実際に使ってみることで「いざ」というときの自信になります。


まとめ

いかがでしたか。

あなたの“つながる力”が、大切な命を守ります。

  • 災害用伝言ダイヤルは、アナログだが災害時に強い連絡手段
  • SNSは即時性・利便性が高いが、電源・通信状況に依存する
  • 状況や相手に応じて両者を使い分けることが大切
  • 日頃から家族と「連絡方法のルール」を決め、実際に使ってみることが重要

どんなときでも家族や仲間と再会できるよう、今から準備をしておきましょう。

今回もありがとうございました。

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