皆さんこんにちは。今回はお家の耐震・耐水性能の重要性と、住まいのリフォームで意識すべきポイントをわかりやすく解説します。
ご存知のように、地震や水害はいつ起きるかわかりません。避難の知識や備蓄も大切ですが、そもそも自宅自体が「災害に強い構造」になっているかが、命と財産を守る第一歩です。
具体的に、どこをどう見直し、どう備えればいいのか一緒に学んでいきましょう。
1. 耐震性能をチェックしよう
まず基本は「地震に倒れない家づくり」です。
- 築年数を確認:1981年以前に建てられた建物は「旧耐震基準」で設計されているため、震度6以上で倒壊するリスクがあります。
- 耐震診断の実施:自治体によっては無料または補助付きで耐震診断を実施してくれます。建築士に依頼するのも◎。
例:大阪市(補助)【市内で平成12年5月31日以前に建築された住宅 等】 - 壁や柱の補強:筋交い(すじかい)の追加や、構造用合板での補強で耐震性が大幅にアップします。
- 基礎の強化:古い建物では、基礎部分(コンクリート)の補修・補強が効果的です。
2. 浸水対策も万全に
近年増えている「内水氾濫」や「高潮」に備え、耐水性も重要です。
- 止水板や簡易堤防の設置:玄関・窓・車庫などの開口部に取り付けて、浸水を防ぎます。
- 外壁と床の防水塗装:ひび割れた外壁や、床下に水が入りやすい箇所は専用塗料で処置。
- 排水の逆流防止弁:下水からの逆流による床上浸水を防ぐ重要アイテムです。
- 高台に避難場所を確保:万一の際に備え、2階以上の部屋を避難スペースとして準備。
3. 家具・内装の安全対策
建物自体だけでなく、「室内の安全性」も見逃せません。
- 家具の転倒防止:L字金具・突っ張り棒などで、タンスや本棚を壁に固定。
- 窓ガラスの飛散防止フィルム:地震や風圧でのガラス破損に備え、貼っておくと安心。
- 感電・火災対策:感震ブレーカーや漏電遮断器を設置し、通電火災を防ぎます。
- 照明器具の落下防止:天井から吊るすタイプの照明は、落下しないよう金具で固定。
室内の安全性を高めるためのヒントとなる記事はこちら「家庭内に潜む危険!家具転倒…」
4. 災害に備えたリフォーム制度の活用
「安全な家にしたい」と思っても費用が心配…そんなときは公的な支援制度を活用しましょう。
- 耐震改修補助金制度:多くの自治体で実施されており、補助率50%以上のケースも。
- 省エネ・バリアフリーと同時申請も可:断熱や高齢者向け改修と合わせれば一石二鳥。
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業:国の補助で最大250万円支給されることも。
まとめ:家を守ることは家族を守ること
いかがでしたか。
今回は、さらっと紹介させていただきました。災害が起きたとき、「避難できるか」「家が倒壊しないか」「水が入ってこないか」は、命に関わる問題です。
✔️ 1981年以前の建物は耐震診断を検討
✔️ 外からの水の侵入は「止水」と「排水」の両面で対策
✔️ 室内の家具・電気製品の安全性を再確認
✔️ 補助制度を活用して、賢くリフォームを進める
住宅の安全対策は「防災の基本」です。大切な家族と暮らしを守るため、今できることからはじめていきましょう。
今回もありがとうございました。
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