皆さんこんにちは。今回は、前回のつづきで給油取扱書の基準について解説していきます。
おさらいですが、給油取扱所とは、ガソリンスタンドなどのように自動車等に直接給油を行う施設のことです。
続きの内容としては、「取扱いの方法」を中心に整理しています。
出題頻度の高いポイントを中心に、まとめたつもりですので、よかったら参考にしてくださいね。
1.表示義務と特示板
給油取扱所では、防火や安全管理のため、必要な表示(標識)を掲げる義務があります。
表示例 | 内容 |
---|---|
給油中エンジン停止 | 原動機を停止させたうえで給油を行わせるため (標識の色:文字の色=黄・赤:黒) |
火気厳禁 | 火気の使用禁止を明示し、引火事故を防止するため (標識の色:文字の色=赤:白) |
これらの表示は、利用者の安全行動を促す役割を果たしています。
2.給油取扱所における基本的な取扱い基準
項目 | 内容 |
---|---|
固定給油設備の使用 | 自動車等への給油は固定給油設備から直接行う。 |
原動機の停止 | 給油時には自動車等の原動機を停止させる。 |
空地内での給油 | 車両が給油空地から一部でもはみ出た状態では給油不可。 |
注油時の位置制限 | 灯油や軽油の注油でも、容器や車両(固定されたタンクに注入する意味)が空地からはみ出ていると詰め替え及び注入不可。 |
タンク注入時の措置 | 専用タンクに危険物を注入(例:ガソリン等を補給)する間は、固定給油設備の使用を中止し、注入口に車両接近を禁止。 |
注入口周辺の立入制限 | タンク注入中、以下の範囲では駐車・点検・整備・洗車禁止 ・注入口から3m以内 ・通気管先端から1.5m以内 |
油の汲み上げ | 油分離装置や貯留設備内の油は、あふれないように随時くみ上げる。 |
注入配管の限定 | 固定給油設備・注油設備では、専用または簡易タンク以外の配管に注入しない。 |
洗車時の液体 | 引火点のある液体洗剤は使用禁止。火災防止の観点から安全な洗剤を使用する。 |
非業務時の立入制限 | 業務時間外は、係員以外が立ち入れないような措置が必要。 |
タンクの開閉管理 | 地下タンク・屋外タンクの計量口や注入口は、使用時以外は確実に閉鎖する。 |
ガソリンを容器に詰め替えるとき | 身分証明・使用目的の確認、その記録の作成をしなければならない。 |
3.給油取扱所の特徴(他施設との違い)
給油取扱所には、他の危険物施設と異なる以下の特徴があります。
項目 | 内容 |
---|---|
保安距離 | 不要 |
保有空地 | 不要 |
4.試験直前チェックポイント
- 「3m以内」「1.5m以内」など、距離に関する数値は要暗記
- 給油時は必ず原動機を停止
- 車両や容器が空地からはみ出していたら給油不可
- 保安距離・保有空地は不要(例外として押さえる)
まとめ
いかがでしたか。
給油取扱所は、日常的に使用される施設であるがゆえに、危険物を扱うため厳格なルールが定められています。
試験では、こうした基準が単語の正誤問題や穴埋め形式で出題されることが多いため、禁止事項や数値制限を中心に正確に覚えておきましょう。
今回もありがとうございました。
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