皆さんこんにちは。今回は年齢別にどのような防災教育を心がければよいかを解説していきます。
災害時、大人以上に無防備になりやすいのが子どもたちですよね。
子どもたちは、年齢によって理解できる内容や行動できる範囲が年代ごとに異なります。
そこで年齢を分けて、防災教育のアプローチ方法を紹介します。
家庭で、学校で、地域で出来る、今からできる防災教育のヒントとして、ぜひ参考にしてください。
1. 未就学児(0〜6歳):体で覚える「避難行動」
未就学児の防災教育は、「言葉」よりも「体験」で覚えさせることが基本です。
- 避難訓練を遊び感覚で行い、「地震がきたら机の下に!」を体で覚えさせる
- 防災頭巾やヘルメットを被る練習を、日常の延長で行う
- 緊急時に親と手を離さないことを、繰り返し伝える
- 笛や防犯ブザーを使って「助けを呼ぶ」練習も効果的
この年代では、「怖がらせないこと」が重要です。明るく前向きに、「みんなで安全に逃げるよ!」と教えてみましょう。
2. 小学校低学年(6〜9歳):基本ルールを覚える時期
小学校低学年では、少しずつ「なぜそうするのか」も含めて教えられるようになります。
- 地震・火災・水害などの基本的な災害の種類を教える
- 家族で避難場所を確認し、実際に一緒に歩いてみる
- 「お・か・し・も」(押さない、かけない、しゃべらない、戻らない)ルールを覚える
- 災害用伝言ダイヤル(171)や、家族との連絡方法を簡単に教える
「覚える」だけでなく、「一緒に考え、行動する」体験を増やしていくことがカギです。
3. 小学校高学年〜中学生(10〜15歳):自分で判断する力を育てる
この年代になると、災害時に自ら判断・行動する力を伸ばしていくことが求められます。
- 具体的な避難行動(ルート確認・安全確認・避難所運営の一端)を一緒に考える
- 非常持ち出し袋の中身を自分で準備・点検する習慣をつける
- 家庭・学校・地域の「防災計画」にも関心を持たせる
- SNSやインターネット上の情報リテラシー(デマに注意)について教える
「指示を待つ」ではなく、「自分で動く」意識を持たせる時期です。大人と同じ防災知識を、少しずつ共有していきましょう。
4. 高校生以上(16歳〜):支援する側に立つ意識を育てる
高校生以上になると、災害時には支援する立場にもなり得ます。
- 小さな子どもや高齢者を助ける意識と基本スキル(声かけ、誘導)を持たせる
- 地域の防災訓練に参加し、リーダーシップを体験させる
- 応急手当や簡単な救命講習(心肺蘇生・AED使用など)を受講させる
- 災害時ボランティアの役割について学び、実践できる場を作る
「自分の命を守る」にとどまらず、「誰かを助ける行動」ができるよう、ステップアップを目指しましょう。
まとめ:子どもの成長に合わせた防災教育を
いかがでしたか。
子どもと一言でいっても、年齢や発達段階に応じて教えるべき内容は異なるのが納得できたと思います。
防災教育は一度きりではなく、成長に合わせて少しずつ「更新」していくものです。
✔️ 未就学児:遊び感覚で避難行動を体得
✔️ 小学校低学年:災害ルールや家族の避難計画を学ぶ
✔️ 小学校高学年〜中学生:自分で判断し行動する力を育てる
✔️ 高校生以上:地域支援者としての役割を意識する
家庭や地域での「小さな積み重ね」が、将来の大きな安全につながります。
ちょっと意識して、子どもの年齢に合わせた防災教育、始めてみませんか?
今回もありがとうございました。
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